パパとママのためのオンライン母乳学級

Breastfeeding class for dads and moms

産後:胸が張るまで

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母乳を作るプロラクチン濃度が一番高いのは、出産直後です。
授乳や搾乳をしない場合、プロラクチン濃度は1〜2週間程度で妊娠前に戻ってしまいます。

産後すぐの、まだ胸が張る前の時期に、授乳や搾乳を行ってプロラクチン濃度を保つことは、母乳が作られ増えていくためにとても大切です。

すぐに授乳できない場合は、体調が許せばなるべく早い時期から、2~3時間おきに2分程度乳輪と乳頭を3本指でソフトにつまんだり、胸の底をソフトに保持してフワフワと揺らしたり、乳輪を3方向に分けて背中側に押しましょう。
母乳が流れ出る様になってきたら、全体で5分以内母乳を絞ります。

張り始めるまでの母乳量は1日30㏄位。1回の母乳量は数㏄、にじむから流れる程度です。胸の張りはじめは個人差があり、胎盤が出てから反応が現れるまで3日から7日くらいですが、すぐに出始める方も少しいらっしゃいます。

張ってくる前は、抱き方やラッチオンの練習を行うのにもとても良い時期です。

<ソフトニング母乳ケアのラッチオン練習>

ママが姿勢よくした状態で、赤ちゃんのお口が乳首の前に来るように高さを整えます。
交差抱きで赤ちゃんが顎から胸に向かうように、赤ちゃんの背中側から肩と首を支えます。

反対の手で胸の付け根を下から支えるか、乳輪を少し上に引いて乳首が少し上に向くようにします。
乳首が口にまっすぐに向かうように吸わせると、舌の先や下に入ってしまい、舌で押し返されたり、先だけ浅飲みになってしまいます。
赤ちゃんの口の中は上に大きくスペースがあり、舌には舌があるからです。
赤ちゃんの唇を、指か乳首でトントン刺激して、探索反射で口が大きく開き、舌が下がって少し見えるタイミングで、口の中の上あごに向かうイメージでくわえてもらいます。

浅くくわえると乳首の表面を引っ張って傷ができてしまいますので、赤ちゃんの顎に指を置いて、赤ちゃんが口をあけるタイミングで顎を少し引いて下唇が大きく開くように手伝っても良いでしょう。

乳首が短かったり、陥没乳頭、乳輪が硬くて伸びにくい場合は、フットボール抱きがお勧めです。

<注意点>
産後すぐの赤ちゃんは、吸てつ反射によって口に入ってきたものを吸い、胸を刺激します。そのため、産後すぐのころはラッチオンがきちんとできていないと、乳首の表面を吸いすぎて吸いだこになって硬くゴワゴワになったり、傷ができて出血したりします。

母乳量が増えるとともに、吸って飲むのではなく、ソフト刺激に反応したオキシトシンの射乳反射で飛び出す母乳を飲むようになります。

胸が張り始めたら

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産後胸が張るまでは、母乳はほんの少しにじむ程度です。
3~7日目くらいに胸が張り始めると、一気に母乳が作られて、1日であっという間にピークに達します。この極端に強い張りの反応は、数日で落ち着きます。

この時期には、赤ちゃんにしっかり飲んでもらうか、搾乳で出していきましょう。

母乳が適度に出されずに張りすぎると、乳腺の内圧が上がり水分が押し出されて、胸も乳輪も浮腫んでしまいます。乳管も押されて狭くなってしまうため、張っているのに絞っても出ない、張りすぎて乳輪が滑って赤ちゃんが飲みにくいという状態が起こります。

この時期は、張っている胸より一歩胸の底の部分をソフトに支えて、乳輪を3方向背中側にゆっくり押して、乳輪のむくみを取ってあげると、赤ちゃんが飲みやすくなったり、搾乳をしやすくなります。

<この時期にお勧めの医療者の授乳指導>
この時期に乳首を強くつねって開通の本数を確かめたり、張りはじめのうつ乳の時期に母乳を絞ると張り返すからなるべく絞らずに冷やすという方法や、赤ちゃんが母乳を上手に飲めていないのにとにかく吸ってもらえば良いという考え方は、ソフトニング母乳ケアでは行いません。
張りやむくみの状態や、張りが強い部分を確認(表面をソフトに触れて内圧を確認、痛みの位置がどこまで広がっているかをソフトに触れながら確認、張りが落ち着いていれば、底の部分のしこりを確認)
有効にラッチオンができる様に乳輪の伸びを確認し、乳輪のむくみを取るケアを説明(むくみが強ければ、乳輪を背中側に3方向から押すセルフケアを説明)
陥没乳頭がどの方向なら陥没が戻らないのかを確認して授乳の方向を考察(横線の入るタイプは、横線の両端に唇が向かうように)
赤ちゃんの舌の動きや体格・哺乳意欲に合わせてアドバイス
母乳がどの位置から圧をかけると出てくるのか考察して胸にあった搾乳位置や胸の保持方法を説明(うつ乳の時期には、胸の底からソフトに少しずつ圧をかけないと、母乳が出てこない場合もあります。)
固い乳頭が緩むセルフケアを説明(乳頭を3本指で縦につかんで5秒しっかり圧迫。3方向)
吸いだこなど硬くなった乳首の表面のセルフケア(2本指で乳首を保持して、親指でしっかり5秒圧迫)
搾乳器を使用する場合は、オキシトシン反射を説明し、出ない時間帯に引っ張らないように説明。(出ない時間帯はソフトな刺激をして次のオキシトシン反射を待つ時間帯です。引きすぎるとむくみが悪化して乳頭の皮膚がゴワゴワに硬くなってしまいます。)

母乳は、基本的に需要と供給で出した分が作られます。
最初の張りはじめの時期は、母乳が順調に増えていくための一番大きなタイミングです。
出さずに全体を張らせておくことは、母乳の断乳因子を働かせることになり、作られる量(張り)は抑えられていきます。
沢山作られるのに出されないと、胸は硬くしこりになっていきますし、部分的に圧がかかると脂肪やたんぱく質の粒が圧縮されて塊となり出る時に詰まったり、さらに乳腺に圧がかかると乳腺炎になる場合もあります。



逆に、空になるくらい出していると母乳は増えていきますが、必要な分以上に作られると母乳過多となります。
母乳過多は、母乳が残って分離することで脂肪やたんぱく質の粒ができて、詰まりを繰り返す場合もあります。

赤ちゃんが必要とする分が作られて、成長に合わせて授乳回数で刺激されて母乳量が増え、母乳量が増えると授乳回数が落ち着き授乳時間が減っても一回母乳量は増え、食事に移行するなど成長に伴って(又は計画的に)トラブルなく徐々に減っていくのがベストな状態かと思います。(卒乳や断乳の場合は、セルフケアが必要です)

1か月ころ

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母乳は、時間で作られてしまって張り気味の状態から、陣痛と同じオキシトシンによる射乳反射で出る様になります。
これは、光のある世界に生まれ出て、徐々に夜眠るようになり始める時期と重なっていて、間隔が少しだけ開くくらいなら、調整できるようになるのです。

オキシトシンは、陣痛と同じホルモンですので、陣痛のように波があり、刺激から数分で出はじめ、数分出た後はあまり出無くなり、赤ちゃんは少しウトウトしたり刺激の時間となります。
しばらくすると刺激でまた出るという繰り返しとなります。
母乳量が多い方程、刺激の時間は短く、母乳が出る時間は長い傾向にありますが、個人差がかなりあります。

この時期は、胸の張り感が変わることを覚えておきましょう。
赤ちゃんがオキシトシンの反射によって出てくる母乳を、ごっくんごっくんと飲んでいますか?
それまでのように、時間でパンパンに張ってこなくても沢山出ているのに、張りが無くなったと母乳不足感を訴える方も多いのです。

逆に、上手く飲めていないのに沢山飲んでいると思ったりします。
胸の張りの感覚だけではなく、赤ちゃんの排泄や、体重増加も見てみましょう。
尿がしっかり出ていて、便も柔らかくスムーズであれば、ある程度の体の水分量が足りていると考えられます。

体重増加は、10日~2週間に1回計測すると良いでしょう。
おむつの赤ちゃんと一緒に体重を測り、自分とおむつの重さを引きます。
母子手帳の後半にある、成長曲線に記録してみて、赤ちゃんなりの曲線が保てているのかを確認します。

この時期は、不安定に夜間の間隔が開くことで、残った母乳が分離して詰まり始めることがあるので注意が必要です。

間隔に変化が出始めてから、胸が合わせて調整するのに3~9日くらいかかります。
その間に分離した脂分やたんぱく質の粒粒ができ始めると、繰り返し詰まったり、乳腺炎になる場合もあります。

夜間間隔が開き始めたら、開通やしこりを確認しましょう。
飛んでいればしこりは改善されていきますが、流れていれば現状維持、にじむ程度なら改善していきません。
横抱きやフットボール抱きを交互に行って、部分的に残らないように注意も必要です。

夜寝る時間が増えてくると、午前中にしっかり飲むことで1日母乳量が保たれます。
その調整がうまくいき、全体が均一に48時間を超えると、新しいタイミングに母乳量が調整されます。部分的に滞ると、詰まり始める場合があります。

脂分やたんぱく質などでできる白斑は、動脈硬化のように道を細くしてながれを滞らせたり、尿管結石のように流れを堰き止めたりします。

飛ぶ勢いで出されたり、少しずつ白斑が削られたりしますが、1か月単位で改善までにかかる場合や、繰り返す場合もあります。
粒がタピオカのストローのように、次々と出てくる場合もあるのです。

ですから、まずは滞りを作らないことが大切です。

間隔に変化があった時には、最初の軽いしこりをほおっておかず、しこりの中央ラインの方向と、クロスした方向を交互に飲んでもらいます。
軽いしこりを奥からそっと支えて、フワフワと揺らしましょう。
授乳時や入浴時に、開通を確認しましょう。

授乳前に水分をとったり、栄養や授乳後の休息も大切です。

しこりが大きくなり始めた時や、授乳後にチクチクとするとき、赤ちゃんが詰まりを取ろうと噛んだり引っ張ったりし始めたら、早めにケアを受けましょう。

痛くなったり、固くなったりする前にセルフケアや助産師のケアを取り入れることで、しつこい白斑や、乳腺炎などの辛い思いをするママが少しでも減っていってほしいと思います。


授乳のコツとポイント

乳頭と乳輪が、赤ちゃんが吸いやすい状態か確認しましょう。
赤ちゃんの舌の上まで届くには、乳頭の大きさや柔らかさや伸び、乳輪の柔らかさや伸びが関連しています。

授乳は、赤ちゃんの探索反射を利用します。
口周りをトントンすると、乳首を探して大きくお口をあけ、舌が下がって少し見える状態になります。
この時を狙って吸ってもらいます。

生まれたばかりの赤ちゃんは、ちっちゃなお口の事が多いかと思います。
このまま真っすぐに乳首を入れて飲ませようとしても、舌にさえぎられて舌の上に乗らず、浅吸いになり乳首の表面の皮膚だけが引っ張られて、上手に母乳を飲めません。

舌が巻き上がっていると、一見吸っているようでも、舌で乳首を押し出したり、自分の舌を吸っていたり、ほっぺの内側を吸ってしまって、上手におっぱいを吸えません。
母乳は、出した分を作るため、母乳が出されないということは、母乳の中の断乳因子の働きで48時間後に張りが落ち着き、母乳量が増えにくい原因になる場合もあります。

赤ちゃんのお口がこんな感じに大きく開いて、舌が下がっていると、舌の上に乳頭と乳輪が乗りやすいですよね。
赤ちゃんの口の中は、上に向かって深くなっていますので、くわえる方向はまっすぐのどの奥ではなく、鼻の奥に向かうようにやや上方向に向かいます。

吸いはじめには胸を下から支えて、赤ちゃんの顎に人差し指を横向きにセットして、赤ちゃんの口が大きくあいたときに、指で顎を軽く引いてあげると、大きな口のままくわえるのをヘルプすることが出来ます。
赤ちゃんの下唇を乳輪に深めにセットして、口が開いたときに乳頭を舌の上まで入れましょう。

卒乳(授乳回数の調整)、または(授乳間隔の変化があった時や母乳過多の調整も含めた考え方)

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卒乳とは、徐々に授乳回数が減ることや、成長や母乳の卒業に向けて減らすことです。
離乳食が進んで赤ちゃん側が飲む回数や量を減らす場合もあれば、保育園やなどの理由でママ側が授乳回数を調整する場合もあります。

もちろん、母乳には免疫をはじめとした多くの利点があります。そのうえで、授乳をいつまで続けるのか、いつ卒業するのかは、非常にプライベートな問題で、家庭ごとに決められる事柄です。

リモートで一緒にいられる場合は、授乳を続けやすいかと思いますが、出勤日には急に授乳回数が変わってしまうので、搾乳をするなど今まで通り作られる母乳の調整が必要となります。
1~2か月頃夜寝る様になってきた、離乳食をよく食べる様になり食後の母乳量が減ったなどの時も考え方は同様です。

保育園や仕事があって離れている時間が長い場合は、前もって授乳間隔を調整しておくと良いでしょう。
例えば、仕事が始まっても、一緒にいる間だけでも授乳したいとしたら、それ以外の時間帯の授乳を、一か所ずつ調整しながら減らしていきます。
仕事が始まったら夜間の授乳は難しいとか、通勤距離とか、保育園までの距離、上の子やパパがどの程度手伝えそうか、 それぞれの家庭で条件は違うでしょう。 


産後すぐに妊娠から授乳に変化があって胸が張るまでのタイムラグもそうですが、基本的には(授乳回数や間隔の)変化が起こってから、胸が調整できるのに3~7日間かかります。
つまり、回数変化が起こり始めたらすぐに、胸が状況に応じて調整するまでの特に最初の3日間にケアすることで、その後トラブルがより起こりにくくなります。
このことを書くのは、痛みの前に、つまりはっきり気が付く3日前に始まっているからです。

小さな変化に気づいたら、『胸が張るな』、『残っているな』とそのままにしないようにしましょう。体からの合図です。

部分的に硬いところは、母乳が溜まっているということだけではなく、時間が経つほどに分離した母乳が影響します。 
全体が同じくらい張っている場合は、断乳因子が母乳を減らす方向に働きます。

母乳過多の母乳量調整も含め、卒乳も断乳も部分的に硬いところが出来ず、全体が同じくらいに程よく張っている状態を保つことが、トラブルなく母乳量を減らす方向の一番のポイントです。

注意点は、固いところのチェックは、表面(外側)、中(内側)、最下層。
しこりがほぐれるのは最下層からということ。
人は2足歩行だからです。

最下層は、お皿に乗せたプリンのイメージで、プリンとお皿の接している面です。
手の力を抜き、胸が肋骨と接している部分に指を添えて肘から指先を固定して、数ミリ上下左右円で動かします。
コツは、チューチュートレインのダンスように、同じ形のまま動くことです。
力を抜きながらも胸の底を平行に動かすのは意外に難しいので、初めは仰向けに寝て胸がまっすぐに前に向かうように支えて行ってみて間隔をつかんでください。

その他にもう一つできることは。
母乳は血液からできているので、血流を整えることで必要な栄養が届けられ、不要なものは排出されます。リンパ行を整えるのもそうです。
増えようとする母乳を減らす方向に調整する場合、冷やすことで単に減らせるかというとそれほど単純なことではありません。
冷やすことの利点は痛みや炎症などが落ち着くクーリングです。欠点は冷やすことで流れが滞れば、母乳が減るだけでなく濃度が濃くトロトロになること。
温めるのは、血流を増やして射乳が起こりやすくなり粒を押し出しやすくなる利点と、母乳が作られることで詰まりの部分により圧がかかってしまう欠点があります。

卒乳の時に、冷やしすぎず、温かくなりすぎないように整えるコツは、タイミングと冷やし方です。
搾乳や授乳の直後に、20%作り溜めるために暖かくなって血流が集まるタイミングをとらえる事が大切です。
全体が同じくらいの温度になるように手で触れてチェックしながら、暖かい部分だけを湿ったタオルで2秒くらいずつ熱を吸い取らせて整える事。
過度に張りすぎたり、部分的に張らないように調整している前提です。そういった場所がある場合は、乳腺炎のケアも参考にしてください。

それまでに詰まりやすかったり、しこりができやすかった場所は、開通が細かったり、飲みにくい因子やセルフケアが行いにくい場所などリスクがありますので、目をかけてあげましょう。

卒乳は、自然に変化する場合はただ自然に減っているのではなく、状況に応じて赤ちゃんが調整しています。胸が詰まり始めれば、口だけを使って粒を取ろうとしてくれます。この場合は赤ちゃんがリーダーで、ママはヘルパーです。
ママが卒乳のリーダーに名乗りを上げるならば、赤ちゃんをリードして胸の変化へのきめ細やかな調整が必要です。 

授乳回数を減らすとき、減った時に注意すること

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上にもある程度書きましたが、胸は授乳が終わると、授乳に合わせて、いつものタイミングで準備をします。

授乳後すぐに、血流が胸に集まり、胸は温かくなり、次の為に母乳の20%位を作り溜めるのです。

授乳間隔に変化があった時に、詰まりの元となるのは長時間胸にとどまる母乳です。乳清と、タンパク質や脂質の濃い部分に分離して、小さな粒ができます。

小さな粒は、気がつかない間に飲まれてしまう場合も多いですが、粒の大きさと、乳口の大きさや硬さによっては、途中で引っかかってしまったり、完全に塞いだりする事があります。

授乳回数に変化があったときや、授乳回数を調整したい場合、ただその回をスキップして調整しないでいると、状態によってはしこりや溜まりができてしまいます。

では、どうすれば良いのか。

前の回の授乳後に、すぐに濡れたハンドタオルを胸の白い部分の他より暖かい所に2秒当てながら移動して、暖かい部分が他の部分と同じくらいになる様に調整します。冷やすのとは少し違って、熱を少しだけ逃して、作り溜めを減らすイメージです。

もう一つの注意点は、部分的に張るとしこりや乳管炎に進みますが、全体が張ったり残っている場合は、母乳量が減る方向に調整されると言うことです。
つまり、全体が同じくらい有る程度残って出されないと、母乳の中の因子が必要なくなったと合図して、胸が母乳量を減らす方向に進むと言うことです。

ですから、授乳時間が変化した時や、授乳をスキップしたい場合は、胸が新しい習慣になれるまでの3-7日くらい調整をします。

予定の授乳時間を過ぎたら、硬い部分だけを搾乳して、全体が同じくらい張りを保つようにします。

2つ注意点として、
ある回数まで減らした時に、急に階段を降りる様に母乳量が減って胸が断乳に進む事が有ります。

母乳を続けたい場合は、1日3-4回くらいになったら、減らすペースをゆっくりにしましょう。
1日2回くらいまででしたら、有る程度の母乳量を保ちながら授乳回数を減らすことも可能です。

もう一つの注意点は、
赤ちゃん側にも選択権があると言う事です。
月齢にもよりますが、減らす途中で食事やミルクを好む様になり、赤ちゃん側が母乳を卒業する場合が有ります。
また、夜長時間寝るようになったり、食ベる量が増えたり、ママ側が減らそうとする場所以外の授乳が自然と減ってしまう場合もあります。
胸のケアをせずにそのまま過ごすと、詰まってしまう場合がありますので、その時間帯も同じようにセルフケアをする必要があります。

ポイントは、
母乳は出す量を作る。出さないことで減る。
全体が同じ張り方で残るなら減る。部分的に張って圧がかかると乳腺に負担がかかるという事です。
減らそうとする授乳や、減ってしまった授乳は胸をそのままにせずセルフケアをしましょう。

この事を頭に置きながら、計画的に調整をしていくと、断乳とは違って、急激な胸の負担や、赤ちゃんにとっても急な授乳の中断をしなくても、母乳を減らしていく事が可能です。

月齢によっては、まず哺乳瓶の練習から

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 月齢にもよりますが、母乳からミルクか食事に移行するかと思います。

ミルクの場合は、まず、1箇所哺乳瓶から飲めるように練習しましょう。月齢が進んでいる場合は、哺乳瓶に戻すよりも、ストローやコップへの移行を考えます。

初めのうちは、哺乳瓶であげてから授乳もしますが、飲めるようになってきたら哺乳瓶にだけにします。

完全母乳からミルクをしっかり飲めるまで、2週間くらいかかるかと思います。

詰まらないように、前の回の授乳の後は、濡れたタオルで数秒冷やします。

ミルクが飲めるようになってきたら、授乳後、全体が同じくらい張っているように、軽く搾乳して部分的にしこりができないようにします。

胸が新しい状況に慣れて対応してくるまで、1箇所1週間程度かかるかと思います。

最初の3日間はある程度絞ってミルクの代わりにあげても良いかと思います。
しこりができていない場合は、毎日絞る量を減らします。

母乳を減らす期間は、部分的に残るとしこりや乳腺炎になる事があります。
胸の様子を確認しながら、丁寧に調整していきましょう。

ミルクに置き換える時間は、赤ちゃんも自分もゆっくり向き合える時間から始めると良いでしょう。

もしくは、お散歩などおっぱいへの気が紛らわせられる時にしても良いかと思います。

夜間であれば、他の方が一緒に寝てもらう方法もあります。

卒乳断乳後の胸の事

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乳腺はクーパー靭帯で支えられているが、授乳中にクーパー靭帯が切れてしまって、下がった胸は戻らないとよく言われていますが、本当にそうでしょうか?
靭帯が切れるような授乳やケアってどういうことでしょう。
垂れた胸が母親の勲章なんて言われていましたが、どんなこっちゃです。

妊娠中から授乳中にかけて胸は発達して大きくなります。
胸が大きくなることで靭帯は引き延ばされることもあるかと思いますが、切れるというのは大げさです。体は靭帯だけで支えられているのではなく、皮膚や骨や筋肉や筋膜でも支えられているからです。
伸びてしまった部分は、周囲から保持されて支えられることである程度修復されていきます。
背中や肩、胸の循環が整うことで栄養が運ばれ、老廃物も代謝されていきます。

妊娠から授乳期間は数日単位ではないので、回復にも時間がかかることは然り。
卒乳断乳から、胸が落ち着くのに40日ほどかかりますので、その期間は焦ってワイヤーなどきつめなブラや下着はつけないようにしましょう。 

ブラは、乳頭がまっすぐ前を向く位置にホールドするものを選びましょう。 

不安定な時期に血流を阻害するのは、デメリットがメリットを超えます。

妊娠中や授乳中のママは、赤ちゃんのためと自分を後回しにして無理しがちです。
授乳が終わってから、今度は自分の胸のためにセルフケアを1日数分取り入れたり、ママが女性として自分の体のセルフケアの時間を少し持つのはとても大切なことです。

授乳中に気を付ける事

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妊娠中や授乳中に心がけるのは、発育する胸を緩やかに支えることです。
授乳中は特に、きつめのブラや下着は循環が悪くなって乳腺炎が起こることもありますので、緩やかに支える程度にしましょう。

産後の胸のために、授乳中に気を付けることは、前かがみになって授乳しないことと、胸を下に引っ張りながら授乳しないことです。

前かがみの授乳は、背中でヘキスパンダーを引っ張り続けるようなものです。背中や肩や腰に負荷がかかり、筋膜も硬く体も凝って辛くなってきてしまいます。
胸を下に引っ張りながらの授乳は、胸の上半分が常時引っ張られ続けます。何か月も胸を下に引き下げようとすることになります。

授乳をするときには、ママが楽な姿勢で、乳首の前に赤ちゃんのお口が来るように、クッション等で整えましょう。
厚みの無い授乳枕は、姿勢の悪い授乳になりやすいので、要注意です。
腕で支えるのも、長時間は負担で腱鞘炎になることもありますので、クッション等を使って上手に位置を整えましょう。
月齢によって、授乳姿勢は変わっても、注意ポイントは同じです。

卒乳断乳後のセルフケア

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卒乳断乳後の胸は、一気に小さくしぼんだように感じます。
母乳の圧が無くなってボリュームが減るからです。
ギャップで以前の胸より、逆に少し小さくなったように思うかもしれません。
乳首も伸びて少し下を向いてしまったり。
授乳中に体重が減った方は、より小さく感じるかもしれません。

実は、時間をかけて少しずつ戻ってきます。

胸にスムーズに栄養が届けられるためにできることは、実は、授乳中のポイントとある程度同じです。

血行やリンパ行を整えて、必要な栄養が届けられ、不要なものは排出されるようにすることと、姿勢を整える事が大切なポイントです。

① 上に記入した卒乳中と同じ胸の底を整えるプリンのケア。
② 肩こりや背中のコリを整えて上半身の血流とリンパ行を整えるために筋膜を緩める事。・・背中の筋膜リリース(脊柱起立筋と僧帽筋)
③ 胸を支える靭帯を補助すること。(筋膜を緩めることと、適切な位置に本来の胸を支える事。)
④ 姿勢を整える事。(姿勢の崩れは背中の流れの悪さと、滞りによる筋膜の硬さを示しています)
⑤ 巻き肩の修正(巻き肩は胸を下後方に下げて見せます。大胸筋の付け根の硬さは、胸全体から脇へのリンパの流れが滞りやすいことを示しています。育児の姿勢は巻き肩になりやすい姿勢が多いので要注意です)・・入浴後に胸と脇との間の部分を軽くプレスします。
⑥ 首と胸のマニュアルリンパドレナージ(皮膚の薄い部分にあるリンパのケアは、デリケートで圧や方向などかなり手技が難しいケアです。状態によってリンパの分水嶺の方向に)
⑦ ヨガ(筋膜リリースをしながら体のバランスを整え、呼吸法で自律神経を整える優れた方法)
⑧ トコちゃんベルトⅢ(妊娠期以外の時期の骨盤を支える)





断乳準備について

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断乳とは、ママ又は赤ちゃんがある日から授乳を辞める事です。

理由は様々ですし月齢も様々ですが、ママと赤ちゃんが受け入れているか、胸のトラブルがないか、赤ちゃんの栄養や水分が必要量取れるかと言う3つがポイントです。

一つ目の、ママと赤ちゃんが受け入れているのかと言うことは、とても大切な事です。

授乳はとてもプライベートな事ですので、いつまで授乳するのかと言うことは、ママや家族で選ぶ事です。

ママがまだ授乳を続けたいのに、周りがプレッシャーを与える事がない様にしましょう。
ママが続けたければ、仕事や保育園があっても、家族の協力の元、母乳を続けることは可能です。

逆に、ママが辛かったり、様々な事を含めて断乳を決意しているのに、母乳だけが良いのだと否定するのは辞めましょう。
ママを追い詰めたり、罪悪感を植え付けてしまいます。

断乳後の張りと張りのセルフケア

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準備中です。こちらをご確認ください。

ピックアップ

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 準備中です。こちらをご確認ください。 

乳腺炎とは

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準備中です。こちらをご確認ください。 

乳腺炎のセルフケア方法

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準備中です。こちらをご確認ください。 

ピックアップ

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準備中です。こちらをご確認ください。 

詰まり・白斑・しこりとは

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産後胸が張ってきたのに上手く飲みだせなかったり1回授乳量が少ない1か月未満、赤ちゃんが夜寝るようになる1~2か月、色々なことに興味を持って授乳に集中できない遊び飲みや、離乳食を沢山食べるようになったなど、赤ちゃんの成長や発達に伴って 授乳間隔や授乳量に変化がある時期は、 詰まりや白斑、しこりができやすい時期です。

母乳は出す分を作るシステムなので、変化に合わせて調整されるようになっていますが、胸が変化に対応するのには2~3日かかります。
つまり、飲む量が変わっても、母乳量が増えたり減ったり調整されるまでに2~3日必要ということです。
夜寝るようになったな~なんてのん気にしていると、3日目くらい後に詰まったり痛くなったりすることがあるのは、そんな理由です。

では、なぜ詰まりや白斑ができるのでしょう。
答えは、母乳は時間が経つと分離するからです。
牛乳は置いといても分離しないのになぜ?って思うかもしれませんが、牛乳は搾ってから分離しにくい加工がされてお店にならんでいるんです。 


さらに時間がったって粒同士がくっついて大きくなったり、詰まりによる内圧で圧縮されて硬めになったり、又は粒が小さくても出口がさらに細いと詰まりやすくなります。

詰まり始めると、流れが悪くなるので、さらに粒ができるという悪循環に陥りますので、白斑は意外にしつこいものが多いのです。早めにセルフケアを取り入れましょう。

なぜすぐ詰まる場合があるかというと、母乳は授乳間隔が短い場合は、授乳直後にいつもの次の授乳タイミング用に、20%ほど作りだめをしているからです。
1回スキップしたつもりでも、2回前からのものがある場合があるのです。
逆に、粒ができて先まで上がってくるのに3日くらいかかることもあるので、忘れたころに白斑が出てくることもあります。

授乳がスキップしたり飲む量が極端に少なくて残ってしまったり、細い線や乳首の端や外側の腺など残りやすい部分などがある場合は、前回からの母乳の作りだめも含めて分離して、薄い母乳の中に脂やたんぱく質のヨーグルトのようなフワフワした小さい粒ができやすくなります。詰りや白斑って1つというイメージですが、実は粒は1つではなく、大小いくつもの粒のタピオカドリンクの様なイメージです。 

胸は、ミカンの一つ一つの房の中にブドウが入っているイメージです。
みかんの房のように放射線状に広がり、ブドウの粒が乳腺、ブドウの茎は乳管です。
オキシトシン反射などは両方に働きますが、右と左の胸は基本は単体です。
ですから、片方だけの授乳、片側だけの断乳、左右の胸の張りが飲む量に応じて違ったりします。

白斑の症状は様々で、柔らかい白斑が出口で積もって大きくなっていくけれども柔らかいので母乳がある程度は出るタイプや、それが吸いだこのように固くなってゴワゴワになるタイプ、硬めの粒が出口を塞いで急激に乳腺が膨らむタイプ、小さい粒がプツプツと20~30個、時には50個位次々出てくるタイプなど色々あります。

大抵は開通すると薄い母乳が出た後に粒が現れてきますが、 圧で水分が押し出されてベトベトした濃い母乳が出てくる場合や、脂分でツルツル滑ったり、ゼリーのようにウニュニュと出てきたり、炎症による膿が粒とともにドロドロ出てくる場合もあります。 


皮膚の柔らかさが保たれて入ればすぐに抜けることもありますが、皮膚の硬さや厚さや出口のサイズの関係で粒が抜けるまで数日以上かかったり、柔らかい粒が積もっているタイプは飛ぶ勢いで削られていくので、ほっておくと1か月以上かかる場合もあります。

粒が小さかったり出口が大きければ、自然に飲み取られて知らない間に解消されています。 ですから、その日のうちに解消されるようなしこりはあまり問題はありません。
 白斑がある程度しっかり抜けるまでは、日々のセルフケアは必須です。痛みなどの症状によっては早めに助産師のケアを受けて早めに解消しましょう。

白斑のセルフケア

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 <セルフケア>
★ ケアを行うときには、親指は赤ちゃんの舌や下の歯茎、人差し指と中指は上の歯茎や口蓋(舌に当たっている部分)のイメージで、赤ちゃんが吸うくらいの強さで行います。
★乳首や胸の症状がある時だけではなく、赤ちゃんが引っ張ったり噛むとき、授乳後に胸がチクチクするとき、授乳時に乳頭がチクチク痛むときに行います。

  • 入浴中にガーゼで乳頭を軽くふいたり、
  • 基底部ケア1(しこりの両サイドの底を痛みのない部分までたどって軽く指先をひっかけて数ミリずらすように平行に揺らす)
  • 基底部ケア2(しこりの一番外側の痛みがない部分までたどって軽く指先をひっかけて乳頭側に数ミリずらす)
  • 乳頭乳輪プレス(支えて表面を背中側に押す)
  • 乳頭乳輪ケア(3本指で縦に平行にソフトにつまんで乳輪に円を描くように)
  • 開通法1(乳輪の奥をつまんで軽くつぶしながら先に圧を移動する)
  • 開通法2(乳輪の奥をつまんでリズミカルに軽く引く)
  • しこりの位置を確認し、しこりの中央ライン方向と90度変えた方向に、交互に授乳
  • 可能なら頻回授乳又は、しこりの中央ラインを搾乳


<助産師のケアを受けたほうが良い症状>
白斑2~3㎜以上
白斑の皮膚が硬くなった場合

繰り返す白斑

皮膚に赤味を伴う場合や、急に胸が痛くなる詰まりは当日
だるさや頭痛を伴う場合は当日
悪寒や発熱を伴う場合は急いで(乳房以外の呼吸器などの症状がある場合は連絡又は内科受診後)

<必要なケア>
乳頭や乳腺の状況チェック
表面・中部・底部のしこりの状態チェック
状態によって乳頭や乳輪の浮腫みや硬さを取るケア
状態によって開通法複数
状態によって基底部ケア複数
状態によってマニュアルリンパドレナージと筋膜リリース部分複合

硬い粒タイプの白斑のセルフケア

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